令和4年の上期を振り返って
令和4年の上半期を振り返ると、年が明けてもコロナ感染の拡大が収まらない中、2月 24日にはロシアによるウクライナへの侵攻が始まりました。3月16日には福島・宮城で震度6強の地震が発生し、白井市でも震度4を観測するなど、先行きの不安感や不透明感が増しています。わが国経済は、2年以上に及ぶ新型コロナウイルス感染症の流行や原油・原材料価格の高騰、部材調達難、人材不足といった供給面の制約もある中で、中小企業は引き続き厳しい状況にあります。最低賃金は継続的に引き上げられており、2020年を除き、近年は引上げ幅も大きくなっていて、売上原価は年々増加しており、利益の確保が難しい状況です。 先行きの景気の回復が見込めない中で、わが国は低金利政策を継続せざるを得ず、欧米諸国との金利差は広がる一方となり、記録的な円安が続いています。景気の回復には個人消費の伸びが不可欠ですが、年収の低い派遣労働者やシングルマザー、年金生活者は相次ぐ値上げの中で食費を切り詰めて生活する方が増えています。コロナの影響で職を失った方も多いです。欧米では労働人口の移動がわが国に比べスムーズなため、市場の変化に合わせて企業も人もチャ