トランプ 権力の誤った使い方(その2)
(承前)トランプの認知能力がどの程度かを端的に示すのは、日米安保条約をめぐる彼の一連の発言である。彼が日米安保条約について「我々は日本を守らなければならないが、日本は我々を守る必要がない」と不満を鳴らしていることについては、本ブログですでにふれた(4月2日《日米安保をめぐって(その1)》)。トランプのこの認識が誤りーー事実誤認ーーだということも、私はすでに指摘した(4月12日《日米安保をめぐって(その5)》)。日米安保条約が不公平であることは、派兵だけでなく、カネの面でも言える、と思い込み、トランプは次のように述べている。「米国は日本を守るために何千億ドルも払う。全額を米国が負担する。日本は何も支払わない」(4月10日、米ホワイトハウスでの閣議で)このトランプの発言は明らかに事実誤認である。そのことを朝日...トランプ権力の誤った使い方(その2)